立教大、志願者増加の3つの要因

 

昨年度入試では少子化や新入試への移行(安全志向の高まり)により、主要大学の多くが志願者減少に転じました。

 

そんな中で、志願者を大きく伸ばしたのが立教大学です。

 

延べ志願者数4,167名増と、他大学で志願者減少が騒がれる中大きな増加を見せました。

 

そんな立教大ですが、志願者が増えた要因は大きく3つあります。

 

 

■1つ目が『受験機会の拡大』です。

 

英語に関して独自の改革がおこなわれる中で、全日程において全学部の受験を可能にしたことで志望学部・学科を複数日受験する志願者が増えました。

 

あまり知られていませんが、実志願者数に関して立教大も他大学と同様に減少しているんです。

 

しかし、このような選抜方式の変更により学内併願率が1.98から2.25へ向上しました。

 

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■そして2つ目は『英語外部資格の積極活用』です。

 

①ケンブリッジ英語検定
②実用英語技能検定(従来型、英検CBT、英検2020 1day S-CBT、英検2020 2days S-interview、英検S-CBTいずれも可)
③GTEC(オフィシャルスコアに限る)
④IELTS(Academic Module)
⑤TEAP
⑥TEAP CBT
⑦TOEFL iBT

 

と、様々な資格・検定試験を活用出来ます。

 

また、教授からは「共通テストが混乱する中、英語は初等中等教育が既に4技能で展開している。ならば、4技能入試にすることは受験生が頑張ってきたことが報われるという状態になるはずと考えた」という声も挙がっていたようです。

 

余談ですが、立教大法学部国際ビジネス法学科では、法律の観点から外国企業との取り引きのための交渉や国際舞台で通用する法知識とセンスを磨くグローバルコースが2022年度設置されます。

 

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■3つ目は『広報戦略』です。

 

2019年に上記の入試改革がプレスリリースされ、立教大を目指す高校生が2年生の段階で情報を知ることが出来たため、十分に受験対策を講じることが可能となりました。

 

また、当時入試改革をする大学は制度が複雑で理解が難しいといった風潮が広がっていましたが、そうならないようにYouTube等で展開される大学説明会に頻繁に顔を出すなどして入試制度の変更点を説明し続けていました。

 

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さいごに、受験生からよくある質問についてです。

 

※大学HPより抜粋

★英検やケンブリッジ英検を利用する場合、不合格でも提出できますか?

 

英検・ケンブリッジ英検ともに級の合格・不合格は問いません。不合格の場合には、英検CSEスコア証明書(英検)・Statement of Results(ケンブリッジ英検)を提出してください。
ただし、英検では2次試験を受験していない場合は出願資格を満たすことができません。必ず2次試験を受験の上、Reading・Listening・Writing・Speakingの4技能のスコアを提出してください。

 

★英語資格・検定試験のスコアの最低基準はありますか?

 

ありません。4技能のスコアがあれば出願できます。

 

★英語資格・検定試験でどのくらいのスコアを保有していれば一般入試で合格できますか?

 

3教科3科目の総点で判定するため、英語資格・検定試験のスコアのみで合否を判定することはできません。

 

【参考】2021年度一般入試では、学部・学科(専修)による違いはありますが、大学入学共通テストの「外国語(『英語』)」で70%以上の得点率、英検で1,950点程度以上の実力が合格ラインの目安でした(大学入学共通テスト利用入試の合格ラインは異なります)。ただし、上記の点数に満たない場合でも外国語以外の科目で高得点をあげて合格に至ったケースもあります。

 

★自分の英語資格・検定試験のスコアが何点に換算されるのか教えてもらえますか?

 

一般入試では、提出された英語資格・検定試験のスコアまたは大学入学共通テストの「外国語 (『英語』)」の得点に統計的処理を行い、本学独自の方法により得点化します。出願締め切り後にすべての受験生のスコア・得点に対して統計的処理を行いますので、事前に換算点をお伝えすることができません。
共通テスト利用入試における英語資格・検定試験利用制度については、得点換算例を参考値として公表しています。

↓クリックするとリンクに飛びます↓

大学入学共通テスト利用入試(2021年度入試参考情報)

 

 

以上、立教大学について簡単に見ていきました。

 

他大学に関しても、質問や不明点があればスクールマネージャーに確認しましょう!