大学受験の入試方式について

 

受験が近づくにつれて、志望大学・学部をどの入試方式で受ければ良いか分からないといった相談をよく受けます。

 

年々入試も複雑化していることから、どの方式が自分に合っているかを探すのって難しいですよね。

 

例えば、

 

■上智大学

TEAP利用型

・共通テスト併用型(共通テスト+個別学力試験)

・共通テスト利用型(共通テストのみ※一部の学部では面接を課す)

 

■東京理科大学

A方式(共通テストのみ)

B方式(個別学力試験)

C方式(共通テスト+個別学力試験)

・グローバル方式(個別学力試験かつ英語外部試験利用)

 

■中央大学

・5学部共通選抜

・学部別選抜(一般方式)

・学部別選抜(英語外部試験利用方式)

・学部別選抜(大学入学共通テスト併用方式)

・大学入学共通テスト利用選抜(単独方式)

 

と、大学によって様々です。

 

 

 

そこで、今回は特に質問の多い全学部入試について確認しましょう。

 

2006年に立教大が取り入れた全学部入試、最近では多くの大学でこの方式が実施されていますが名称は大学によって異なります。

 

・立教大学の全学部入試は“全学部日程”

・法政大学の全学部入試はT日程入試(統一日程)

・日本大学の全学部入試はN全学部統一方式”

・駒澤大学の全学部入試は“全学部統一日程選抜”

 

など、確かに分かりづらいですよね。

 

「全学部=1回の受験で複数学部・学科に出願出来る入試」

 

と思われている方も多いですが、実はこれは全ての大学に当てはまるわけではないんです。

 

先ほどの大学がおこなう全学部入試の概要を見てみましょう。

 

■立教大学 全学部日程

1つの試験日に出願出来るのは1学科(専修)のみ。

 

■法政大学 T日程入試(統一日程)

⇒複数学部の併願が可能、同一学部内で複数の学科の併願は不可。

 

■日本大学 N全学部統一方式

⇒学部・学科間併願だけでなく、同一学部内の複数学科への併願が可能。

 

■駒澤大学 全学部統一日程選抜

⇒最大3学科(専攻)まで併願が可能。

 

このように、内容が全く違うことが分かるかと思います。

 

また、一般的に全学部入試は募集人員が少ないことから個別日程の入試よりも倍率が高くなるケースが多いので、受験する際に注意が必要と言えます。

 

 

参考までに、法政大学のいくつかの学部の個別日程(A方式)・全学部(T日程)2024年度入試結果を比較すると、倍率に大きく開きがあります。

 

法学部 法律学科

A方式:4.6倍

T日程:5.5倍

 

文学部 史学科

A方式:4.0倍

T日程:10.5倍

 

経営学部 経営学科

A方式:5.3倍

T日程(英外利用):28.4倍

 

社会学部 社会学科

A方式:3.9倍

T日程(英外利用):12.2倍

 

人間環境学部 人間環境学科

A方式:4.5倍

T日程(英外利用):98.6倍

 

情報科学部 コンピュータ科学科

A方式:5.7倍

T日程:13.0倍

 

デザイン工学部 システムデザイン学科

A方式:6.7倍

T日程:11.0倍

 

もちろん学科にもよりますが、だいぶ違いますよね。

 

以上、自分にあった入試方式が分からないという方はスクールマネージャーに確認しましょう!