今回は医歯薬看護・医療系の国家試験の受験者・合格者・合格率についてです。

 

医療従事者と聞くと医師や看護師を思い浮かべる方が多いかと思います。

 

ですが、その他にも理学療法士や作業療法士、診療放射線技師等といった様々な職業があり、こうした医療系の職業は高齢化により今後活躍の場が広がることが期待されています。

 

では、昨年度実施された国家試験でそれぞれどのくらいの人が受験し合格しているかをいくつか見てきましょう。

 

●第115回　医師　国家試験

受験者　9,910人

合格者　9,058人

合格率　91.4%

 

●第72回　獣医師　国家試験

受験者　1,146人

合格者　953人

合格率　83.2%

首都圏でも獣医師国家試験の受験資格が得られる大学は非常に少なく、東京大・東京農工大・日本大・麻布大・日本獣医生命科学大・北里大が挙げられます。

※北里大は１年次に神奈川県相模原キャンパスで過ごし、２年次以降は青森県十和田キャンパスで学びます。

 

 

●第114回　歯科医師　国家試験

受験者　3,284人

合格者　2,123人

合格率　64.6%

 

●第106回　薬剤師　国家試験

受験者　14,031人

合格者　9,634人

合格率　68.7%

 

●第110回　看護師　国家試験

受験者　66,124人

合格者　59,769人

合格率　90.4%

 

●第56回　理学療法士　国家試験

受験者　11,946人

合格者　9,434人

合格率　79.0%

 

●第56回　作業療法士　国家試験

受験者　5,549人

合格者　4,510人

合格率　81.3%

 

 

●第34回　臨床工学技士　国家試験

受験者　2,652人

合格者　2,232人

合格率　84.2%

 

●第73回　診療放射線技師　国家試験

受験者　2,953人

合格者　2,184人

合格率　74.0%

診療放射線技師は名前の通り医療現場で放射線を取り扱う技師のことで、レントゲン検査やMRI検査など様々な検査・治療に携わります。

 

●第67回　臨床検査技師　国家試験

受験者　5,115人

合格者　4,101人

合格率　80.2%

 

●第23回　言語聴覚士　国家試験

受験者　2,546人

合格者　1,766人

合格率　69.4%

言語聴覚士は話すこと・聞くこと、飲食することに関わる病気や障害の治療を手助けする職業で、子どもから高齢者まで様々な人の病気を検査し、患者に合わせた治療法を考えます。

 

大学は首都圏でも少なく、国際医療福祉大・北里大・武蔵野大・帝京平成大・目白大、そして2021年4月に言語聴覚学専攻を新設した東京工科大が挙げられます。

 

●第44回　救急救命士　国家試験

受験者　2,999人

合格者　2,599人

合格率　86.7%

 

●第33回　社会福祉士　国家試験

受験者　35,287人

合格者　10,333人

合格率　29.3%

 

●第23回　精神保健福祉士　国家試験

受験者　6,165人

合格者　3,955人

合格率　64.2%

精神保健福祉士は精神的な障害のある人を支える職業を指します。日常生活を送るための援助を行い、家族や関係機関と連絡・調整をしながら社会参加ができるよう目指します。

 

以上、各国家試験の合格率を見てどのように感じましたか？

 

医療従事者と一口に言っても、資格と専門知識を活かして世の中に貢献できる仕事はたくさんあります。

 

また、こうした職業は勤務先が病院というイメージが強いかと思いますが、医療機関だけでなくドラッグストア、介護、在宅医療、検診サービスなどに関連する企業での医療従事者の活躍の場が広がっています。

 

 

医療系の職業に興味がある人はスクールマネージャーに聞いてみましょう！