防大生の多忙な一日

 

陸上自衛隊・海上自衛隊・航空自衛隊の幹部自衛官となるための防衛大学校

 

一般採用試験の日程は1次試験が11月で2次試験が12月と早く、出願締切も1ヵ月を切りました。

 

修業年限は通常の大学と同じ4年間ですが、学生の身分は特別職の国家公務員となります。

 

また、受ける講義や訓練は課業(業務)であることから学費はかからず、逆に学生手当の名目で給与が支給されるんです。

 

毎月支給される11~12万円の学生手当だけでなく、6月・12月には40万円弱の期末手当(ボーナス)も支給されます。

 

気になるカリキュラムですが、入校後第1学年では専門基礎を学びながら教養教育・外国語・体育及び防衛学の一部を履修していきます。

※人文・社会科学専攻は第1学年で専門基礎を全て履修します。

 

次に、第2学年進級時にそれぞれの専攻で下記のように区分されます。

★人文・社会科学専攻

1. 人間文化学科

2. 公共政策学科

3. 国際関係学科

 

★理工学専攻

☆応用科学群

1. 応用物理学科

2. 応用化学科

3. 地球海洋学科

 

☆電気情報学群

4. 電気電子工学科

5. 通信工学科

6. 情報工学科

7. 機能材料工学科

 

☆システム工学群

8. 機械工学科

9. 機械システム工学科

10.航空宇宙工学科

11.建設環境工学科

 

理系の学科が多いことが見て分かりますね。

 

一般採用試験の募集人員も

 

● 人文・社会科学専攻

約60名(うち女子約10名)

 

に対し、

 

● 理工学専攻

約220名(うち女子約25名)

 

となり、採用人数の関係から文系の方が難易度は高くなります。

 

第2学年では陸上・海上・航空各要員の配分も決定されるのですが、【学科】の区分は本人の希望と成績で決められ、【要員配分】に関しては本人の希望と成績、そして適正によって決定されます。

 

学習面では第2~4学年で引き続き教養教育、外国語・体育・防衛学・専門科目を履修し、第4学年で卒業研究論文の作成にあたります。

 

そんな防衛大ですが、“厳しくも有意義な学校生活”という話を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?

 

そうなんです。

 

防衛大は全寮制で、決められた日課に従って規則正しい生活を送らないといけないためとっても多忙なんです。

 

実際に防衛大の学生の一日がどのようなものかというと…

 

6:00

起床・寝具片付け

6:05

整列・乾布摩擦

6:10-6:30

清掃

6:35―7:20

朝食

8:10

朝礼・課業行進

8:30-11:40

授業

12:00

昼食

13:00

課業行進

13:15―17:15

授業

授業終了―18:30

校友会活動

17:30-19:15

入浴

18:15-19:15

夕食

19:35

日夕点呼

19:45―22:20

自習時間

22:30

消灯

 

といったタイムスケジュールに従うので、とても規則正しい生活が出来そうですね。

 

厳しくも有意義な学生生活を終えた後には、いよいよ自衛官任官への道が待っています。

 

 

陸上要員・海上要員・航空要員はそれぞれ陸上自衛官(陸曹長)・海上自衛官(海曹長)・航空自衛官(空曹長)に任命され、その後幹部候補生として各自衛隊の幹部候補生学校に入校します。

 

もし、将来防衛省に入って活躍したいという人は検討してみてはいかがでしょうか?

 

進路について疑問点・不明点のある人はスクールマネージャーに相談してみましょう!