国公立大の2段階選抜

 

今回のテーマは2段階選抜についてです。

 

一部の国公立大で実施されている、“2段階選抜”。

 

皆さんは聞いたことありますか?

 

国公立大の中には志願者が多かった場合、2次試験(個別試験)実施前に共通テストの成績を見て1回目の選抜をおこない、そこでの合格者のみ2次試験の受験資格を得られることを2段階選抜と言います。

 

実施している大学として、東大なんかが有名ですよね。

 

要するに、どれだけ過去問対策をして自信があっても共通テストの得点があまりに悪いと2次試験へ進むことが出来なくなってしまうんです。

 

通常、志願者があらかじめ決められている数を上回った場合に実施されることが多く、同じ大学でも実施する学部・しない学部があったりと様々です。

※得点を基準とする大学も一部あります。

 

例えば国公立大志願者最多の千葉大の学生募集要項を見てみると

 

引用元:令和6年度千葉大学一般選抜学生募集要項

 

と、法政経学部と医学部のみ第1段階選抜の予告倍率が明記されています。

 

昨年度入試においても、事前に国公立大前期日程の65大学175学部で実施予告がされました。

 

日本の国立大が82校、公立大が94校であわせて176校あるので、4割弱の大学が2段階選抜の実施予告をしていることになります。

 

しかし、前述したように予告倍率が5倍~10倍のところも少なくないため、昨年度入試で実際に2段階選抜をおこなったのは34大学56学部という結果でした。

 

 

 

では首都圏だとどんな大学・学部が実施されたのか、前期日程に絞って確認してみると

 

・東京大学 文科Ⅰ類

・東京大学 文科Ⅱ類

・東京大学 理科Ⅰ類

・東京大学 理科Ⅱ類

・東京大学 理科Ⅲ類

 

・一橋大学 社会学部 社会学科

・一橋大学 経済学部 経済学科

・一橋大学 商学部

・一橋大学 ソーシャル・データサイエンス学部 ソーシャル・データサイエンス学科

 

・東京工業大学 (学院計)

 

・東京都立大学 法学部 法学科

・東京都立大学 経済経営学部 経済経営学科(数理)

・東京都立大学 都市環境学部 建築学科

・東京都立大学 システムデザイン学部 情報科学科

 

・千葉大学 医学部 医学科(一般)

 

・横浜市立大学 医学部 医学科

 

・川崎市立看護大学 看護学部 看護学科

 

・筑波大学 体育専門学群

 

・群馬大学 医学部 医学科(一般・地域医療)

 

が挙げられ、共通しているのは難関国公立大という点ですね。

 

一方で、東京都立大-人文社会学部など、前期は実施されなかったのに後期では実施された大学もあるので注意が必要です。

 

他にも全国でどんな大学が2段階選抜を実施しているのか、どれくらいの人が一次合格しているのか気になる人はスクールマネージャーに相談してみましょう。