2025年度、現在の高3生の大学入試から、いよいよ新課程入試となります。

大学入学共通テストへの「情報」の追加、科目の変更、試験時間の変更など、入試が大きく変わり、受験生への負担も増します。

今回は、その要点についてまとめてみました。

 

【共通テスト】

☑　新教科「情報」が追加される。

☑　地歴・公民は、必須科目「地理総合、地理探求」「歴史総合、日本史探求」「歴史総合、世界史探求」

　　「公共、倫理」「公共、政治・経済」「地理総合、歴史総合、公共（2分野を選択）」

の計6科目から、最大2科目を選択となる。

☑　数学②は、数学Cが加わり「数学Ⅱ、数学B、数学C」となり、試験時間が60分→70分に延びる。

数学B（数列、統計的な推測）、数学C（ベクトル、平面上の曲線と複素数平面）の4単元から3単元を選択する。

☑　国語は大問が1つ増え、試験時間が80分→90分に延びる。試作問題では図表やグラフを含む「実用的な文章」が出題。

 

【国立大　2次試験：地歴の対応の違い】

☑　国立大2次試験では、共通テストに倣い「地理総合」「歴史総合」を出題範囲に含める大学と、「探究」科目のみ出題する大学で対応が分かれている。

＜「歴史総合」「地理総合」を出題範囲に含める大学＞

・北海道大学

・一橋大学

・千葉大学（文学部）

・東京外国語大学

・東京都立大学

・名古屋大学（文学部）

・新潟大学（人文学部）

・大阪大学

・九州大学（文学部）

＜「歴史総合」「地理総合」を出題範囲に含めない大学＞

・東京大学

・京都大学

・筑波大学

※私立大学に関しても、大学ごと（一部学部ごと）によって「総合科目」が出題範囲かどうか対応が違う為、

悩んでいる場合はスクールマネージャーに相談しましょう。

 

【共通テスト「情報Ⅰ」各大学の動き】（7/24現在）

☑　国立大では96.3％の大学で必須！　「情報Ⅰ」を全く課さないと発表した大学はゼロ。

☑　北海道大（合否ライン付近の判定に利用）、徳島大（総合判定の参考）など、受験は必須だが点数化しない大学もある。

 

【現高3生への「経過措置」について】

☑　現高3生は、万が一浪人すると新課程科目未履修のまま2025年入試を受験することとなり、現役生との間に不利が生じる。

☑　「経過措置」として、「地歴・公民」「数学」「情報」は旧課程の内容のまま問題が用意される。「理科」は必要に応じて選択問題が用意される。

 

 

 

 

2021年度から導入された共通テストにおいても、試作問題の公開以降、様々な変更が施されました。

今後の動向にも注意が必要となります。