日大の危機管理学部・スポーツ科学部

今回のテーマは、2016年三軒茶屋キャンパスに創設された日本大学の危機管理学部とスポーツ科学部についてです。
どちらも男女比7:3であるこの両学部、それぞれどのようなことが学べるのかを詳しく見ていきましょう。
まずは危機管理学部危機管理学科についてです。
■危機管理学部の学び
・リーガルマインド(法的な思考により問題を解決する能力)とリスクリテラシー(危機管理能力)を兼ね揃えた人材の育成
・1年次から専門知識・実践力が養える少人数教育
・「行政キャリア」「企業キャリア」に対応したカリキュラム展開
危機管理学部では、日本や世界で発生する様々な「危機」から社会を守るための方法や制度を社会科学的視点で研究します。
1年次に危機管理の基礎的教養を学び、2年次から危機管理学を構成する『災害マネジメント領域』『パブリックセキュリティ領域』『グローバルセキュリティ領域』『情報セキュリティ領域』の4領域に基づく履修モデルを選択します。
※2年次後学期より上記の4領域より主専攻と副専攻を選択。
それぞれの領域では、
『災害マネジメント領域』
自然災害(地震や津波など)や大規模事故(原発事故や運輸事故など)の災害対策として、災害時の避難・救急・救出活動・復旧などを学ぶ領域。
『パブリックセキュリティ領域』
犯罪やテロに関して、公共の安全を確保するための犯罪捜査、刑事政策などの司法制度と行政組織などを学ぶ領域。
※この領域では「犯罪心理学」「法医学」などの講義も設置されています。
『グローバルセキュリティ領域』
戦争や紛争、国際テロなどの政治的危機から、環境問題や難民、人権問題まで など幅広く学ぶ領域
『情報セキュリティ領域』
インターネットやスマホなどの情報機器やネットワークにおける情報漏洩の問題、情報管理について学ぶ領域。
といった内容に取り組んでいきます。
また、2016年に新設されたこともあり2020年に初の卒業生を輩出したのですが、その年の就職先上位は警視庁(12名)や東京消防庁(5名)などが挙げられました。
次にスポーツ科学部競技スポーツ学科についてです。
■スポーツ科学部の学び
・2021年度カリキュラム改定、コーチングをより実践的に学修
・コースは「アスリートコース」と「スポーツサポートコース」の2つから選択
・競技スポーツの向上を目的に、アスリート・コーチを養成
競技スポーツ学科と聞くと学生全員がアスリートを目指すと勘違いされがちですが、スポーツマネジメントを学ぶコースも設置されています。
競技スポーツを学術的・総合的に研究し、社会で活躍できる“反省的実践家”の養成を目的としています。
※反省的実践家とは、実践する中で問題や課題を発見し、その問題や課題に対する情報の収集と分析をおこなう力を有し、解決することの出来る能力を身につけた人を指します。

日大のスポーツ科学部と言えば水泳の池江璃花子さんが有名ですね。
危機管理学部同様、2年次から『アスリートコース』『スポーツサポートコース』に分かれます。
『アスリートコース』
アスリートとしての専門的能力・資質を高め、同時にアスリート自身の学びをコーチ視点から再構成することで将来コーチとしての能力を高めることも目的とする。
『スポーツサポートコース』
大会で本来の力を発揮するためのコーチング方法などを学ぶ。また、「スポーツ経営管理」といったスポーツマネジメントに関する理解を深めることも出来る。
スポーツ立国を施策に掲げ、競技スポーツの振興を喫緊の課題とする日本のニーズに対応するために2016年開設した学科となります。
以上、いかがでしたか?
気になる大学・学部に関しては気軽にスクールマネージャーに相談しましょう!
