獣医師国家試験 大学別合格率

 

今回のテーマは、獣医師国家試験の各大学の合格率についてです。

 

獣医師免許は、獣医学科のある大学で獣医学を6年間学び、大学卒業後に獣医師国家試験に合格することで取得できる国家資格です。

試験は、毎年2月に2日間で実施されます。

解剖学や病理学、薬理学、獣医師の倫理・法律に関する問題まで幅広い知識が求められます。

 

獣医学科を擁する大学は全国的にも限られており、そして現在は「北海道大-帯広畜産大」「岩手大-東京農工大」「岐阜大-鳥取大」「山口大-鹿児島大」ではそれぞれ共同獣医学部(学科・課程)を組織しています。

さらに、毎年受験者が100名以上いる大学は、酪農学園大・北里大・日本大・麻布大と、

2018年に獣医学部が誕生し、今回1期生が卒業となった岡山理科大のわずか5大学のみなんです。

では、これらの大学における直近3年間の獣医師国家試験合格率はどのくらいだったのかを見ていきましょう。

 

ちなみに、全体の受験者数は、岡山理科大の影響もあり、過去10年間で最高の1,394名となりました。

合格率は、

【第75回(2024年)】72.7%

【第74回(2023年)】69.9%

【第73回(2022年)】80.3%

となっています。

2023年度、過去5年間で最も低い数値となりましたが、今回若干上昇しています。

合格者数も、最も少なかった877名から、1013名と例年並みに回復しました。

 

・国公立大

■帯広畜産大

【第75回】84.2%

【第74回】78.3%

【第73回】83.3%

 

■北海道大

【第75回】92.5%

【第74回】79.5%

【第73回】84.6%

 

■岩手大

【第75回】85.7%

【第74回】93.8%

【第73回】93.3%

 

■東京大

【第75回】60.9%

【第74回】51.7%

【第73回】83.9%

 

■東京農工大

【第75回】90.2%

【第74回】76.9%

【第73回】94.3%

 

■岐阜大

【第75回】96.6%

【第74回】69.7%

【第73回】97.1%

 

■鳥取大

【第75回】97.1%

【第74回】92.1%

【第73回】96.9%

 

■山口大

【第75回】81.5%

【第74回】94.3%

【第73回】83.3%

 

■宮崎大

【第75回】92.6%

【第74回】67.9%

【第73回】90.0%

 

■鹿児島大

【第75回】87.5%

【第74回】90.0%

【第73回】89.3%

 

・公立大

■大阪公立大

【第75回】80.5%

【第74回】70.7%

【第73回】88.4%

 

・私立大

■酪農学園大

【第75回】85.6%

【第74回】80.5%

【第73回】82.0%

 

■北里大

【第75回】88.9%

【第74回】86.5%

【第73回】94.3%

 

■日本獣医生命科学大

【第75回】88.5%

【第74回】72.4%

【第73回】93.9%

 

■日本大

【第75回】86.0%

【第74回】87.1%

【第73回】92.0%

 

■麻布大

【第75回】82.9%

【第74回】83.7%

【第73回】82.2%

 

■岡山理科大

【第75回】67.5%

 

 

合格率1位が鳥取大、2位が岐阜大、3位が北海道大となります。

最下位は意外にも2年連続で東京大となりました。

初の卒業生を輩出した岡山理科大は、1期生ということで先輩からのアドバイスやサポートを受けられない中、善戦したと見て良いかもしれません。

今後の推移が注目されます。

 

以上、興味がある人はスクールマネージャーに聞いてみましょう!