行動経済学とは?(心理学+経済学)

 

行動経済学という言葉、皆さんは聞いたことがありますか?

 

昔からある経済学とは違い、実際の消費者の行動から理論を形成する学問を指します。

 

 

これまで、“人間は常に合理的・自制的に意思決定をして行動するもの”とされてきました。

 

しかし、私たちの生活の中ではこの伝統的な経済学の考え方では説明がつかないことって結構ありますよね。

 

そんな人間の持つ非合理な一面に着目したのが、『行動経済学』という新たな学問分野なんです。

 

マーケティングとも親和性が高いと言われています。

 

日常生活は意思決定の連続。自分が非合理的な判断をすることを自覚した上で、どうすれば合理的な意思決定が出来るようになるかを知るのって大切ですね。

 

また、経済現象の背後にある心理的側面を研究することで、皆さんの普段の生活に大きな変化をもたらすかもしれません。

 

 

そこで、今回は行動経済学に関連する用語についていくつか見ていきたいと思います。

 

■時間的選好

人は将来得られる大きなメリットよりも、今すぐに得られる小さなメリットの方を選んでしまう性質。

(今に近いほど効用が高くなり、今すぐ手に入る楽しみに大きな価値を見出してしまうこと)

 

■返報性の法則

周囲の人が自分のために何かをしてくれた時に、自分も何かお返しをしたいと思う性質。

 

■確証バイアス

自分の考えや思い込みで、偏った情報をもとに都合よく判断してしまうこと。

 

■初頭効果

最初に会った時の第一印象がその後も残り続けること。

 

■単純接触効果

何度も接触することで親近感を覚えるようになり、好印象を持つようになる現象。

 

■極端の回避効果

人は極端なものを回避する傾向があり、例えば選択肢が2つあると迷いやすいが3択だと真ん中が選ばれやすくなる現象。

 

■コントラスト効果

対比効果とも言い、2つ以上のものを比較して差があった時に実際の差よりも差が大きく感じられる現象。

 

■バンドワゴン効果

同調効果と同じ意味で、周りと同じ行動を取ろうとすることで安心感を得られるという現象。

 

■ハロー効果

目立っている特徴ばかりに着目してしまい、他の特徴に関しての正確な評価を怠ってしまう現象。

 

■イケア効果

自分が苦労してつくったものに対して過大評価してしまう現象。

(IKEAの家具が組み立てを必要とすることから、そのビジネスモデルにちなんでつけられた名称)

 

などなど、いかがでしたか?

 

今までの生活を振り返ってみて、「言われてみれば確かにそうかも!」と思えるような内容も多かったのではないでしょうか?

 

こうした経済学部と心理学部の意外な関わりについて少しでも興味を持ってもらえたら幸いです。