【受験】志願者の増減、難易変動に影響するポイント
前々回に続き、受験校選定のポイントについてです。

各大学、学部の志願者増減や、難易度の変動は、様々な要素が影響します。
学部系統のトレンドや、共通テストの平均点変動などにより、入試全体の動向への影響は見られますが、
その他、個別の大学への影響が考えられるケースについて、考えてみましょう。
1.前年入試の反動
前年度の入試で、大幅に志願者が増加した場合は、敬遠されて志願者減や倍率低下の要因に、
逆に前年度の入試で志願者が減少した場合は、人気を集めて志願者増や倍率上昇の要因になり得ます。
「隔年現象」と呼ばれ、1年おきに志願者の増減が繰り返されるケースもよく見られます。
【24年度入試の例】
東洋大・・・23年度は志願者数が前年比88%だったが、24年度はその反動で全体大幅増で前年比118%
※4年ぶりに志願者数10万人台に※
2.科目数の増減
入試科目が増えると「負担増」となり志願者減に、逆に入試科目が減ると「負担減」となり志願者増につながりやすくなります。
【24年度入試の例】
青山学院大学-社会情報学部・・・個別試験B,C,D方式において共通テスト併用型から個別試験のみに方式を転換
⇒志願者数が前年比114%に増加
3.学部・学科の新設・改組、募集人員の増減
新規で学部・学科を新設したり、改組を行うことで、募集人員に変動が出ることがあります。
それに合わせて、志願者が増減する可能性があります。
入試方式や日程間の人員変動、一般選抜と学校推薦型・総合型選抜との人員変動にも要注意です。
【24年度入試の例】
学習院女子大学・・・26年度より学習院大学との統合を発表したことにより、志願者数が前年比174%と大幅増
4.日程変更・入試方式変更
入試日程の変更があると、新たに他大学との日程重複が生じたり、逆に解消したりし、志願者の増減につながる場合がある。
また、新規で入試方式が導入される場合なども、志願者の増につながることが多い。
【24年度入試の例】
広島大学・・・薬学部で後期日程を新規実施⇒前期日程も前年比123%で増加。後期日程も14.3倍の高倍率
その他、学費の値下げや割引制度の導入など、経済面での優遇措置により、志願者増となる場合もあります。

受験校として設定する大学について、志願者動向が気になる場合は、スクールマネージャーに聞いてみましょう!
