受験勉強、はじめの一歩:行動力を高めるためのヒント
受験は、人生における大きな挑戦の一つです。限られた時間の中で、最大限の成果を出すためには、戦略的なアプローチが不可欠です。
そこで、受験合格に必要な要素を
「勉強をはじめる」
「質を担保する」
「量をこなす」
「期限に間に合わせる」
の4つに分類し、それぞれについて解説していきたいと思います。
まずは第一回として、「勉強をはじめる」についてお話しましょう。
※説明が長くなるものは外部サイトのリンクを設定しています。詳しく知りたい方はリンク先を覗いてみてください。
■勉強をはじめる
ディアロメンバーの皆さん、勉強の先延ばし、本当によくありますよね。
「ついついスマホを見てしまう」「始めさえすれば続くのに、なかなか始められない」…それは決してあなたがダメな人間だからではありません。誰にでもあることです。
とはいえ、ディアロに通っている以上、皆さんにはなにかしら勉強しなければならない理由があるはずです。
ここでは、まず自分をコントロールして勉強をはじめる先延ばし対策をまとめ、それでもダメだった時の対処法まで、段階的に説明します。
1. 先延ばし対策:まずはここから!
- 目標は細かく設定する
- 大きな目標(例:テストで〇〇点取る)を、小さな目標(例:1日〇ページ進める)に分け、達成感を積み重ねる。
目標を立てるコツは「具体的にすること」と、「長期目標・短期目標・日々の勉強内容で一貫性を持たせること」です。
例えば、「長期目標:英検2級に合格する」「短期目標:3か月後にパス単2級の単語はすべて即答できるようにする」「日々の勉強:毎日100語ずつ即答できるまで覚える」といった具合です。
また、なかなか勉強に取り掛かることができないときも、常に目標を意識することで少しずつ自分の中の優先順位が変わっていきます。
トレーニングログの「長期的コミットメント」「短期的コミットメント」も活用してみてください。

- 計画を立てる
- 時間割アプリやトレーニングログで、1週間ごとの勉強スケジュールを立て、何をすべきか明確にする。
先ほどの項目と似ていますね。詳しくは第四回「期限に間に合わせる」で解説します。
- 時間を区切る
- 52/17テクニック(52分勉強+17分休憩)など、集中しやすい時間配分で取り組む。
- タイマーアプリなどを使うと便利。
- ご褒美を設定する
- 目標達成したら、好きなことをするなど、自分にご褒美をあげてモチベーションを維持する。
- 報酬がないとやる気が起きなくなる懸念もあります→アンダーマイニング効果
- 5分ルール
- 「とりあえず5分だけ」と始め、ハードルを下げる。
- 始めると意外と続けられることが多い。→始めの4分間だけ頑張れば、後は上手くいく!ズーニンの法則
- 環境を変える
- 学校の図書室やカフェ、ディアロの自習室、地域の自習室、公民館など、場所を変えて気分転換する。→新しい環境にいるだけでやる気が出る
2. それでもダメだった時:さらに具体的な対策
- 体調とメンタルを整える
- 十分な睡眠とる。
中高生は成長期、睡眠中に分泌される成長ホルモンが脳や体を成長させる時期です。
そのため、一般的に言われているよりも長い睡眠時間が必要になると考えてください。
また、必要な睡眠時間には個人差があります。どれだけ寝るかは体調から判断しましょう。
睡眠は記憶の整理・定着のためにも重要ですし、メンタルにも大きな影響を及ぼします。
勉強時間との兼ね合いが必要になることもあるでしょうが、睡眠時間は安易に削らないようにしてください。
-
- バランスの取れた食事を3食きちんと食べる。→脳の栄養
- 適度な運動を取り入れる。→運動によって勉強のやる気が起きるしくみ
- 勉強方法と環境を見直す
- 好きな科目や得意な分野から始める。
- 参考書や問題集、勉強ツールを見直す。
- ディアロの受講内容やトレーニングの進め方を検討する。
AIトレーニングでなかなか自発的に進められない時は対話式トレーニングへの変更がおすすめです。
毎週こうした説明をすることになる対話式トレーニングは大きな刺激になります。

対話式を受講していてやる気が起きない時は、もしかしたら課題が難しすぎてハードルが高くなっているのかもしれません。
そのときはトレーナーやスクールマネージャーに相談してみましょう。
- 計画を見直す
- 計画が厳密すぎる場合は、現実的な計画に修正する。→ざっくりと計画を立てる
- 目標を達成することよりも、勉強を続けること自体を目標にする。
詳しくは第四回「期限に間に合わせる」で解説します。
- 休息期間を設定する
- 数日間、勉強から離れてリフレッシュする。
- 休息期間中は、好きなことに時間を使う。
長期に渡る受験勉強の中で、心身に疲労が溜まっているときは休まなければいけないこともあります。
不調なまま勉強を続けるより、思い切ってリフレッシュ期間を設けた方がその後の勉強の効率は上がるかもしれません。
もちろん、それをサボる口実にしてはいけませんよ。

- 周囲の協力を得る
- ディアロはもちろん、家族や友達に勉強の目標や計画を共有し、相談に乗ってもらう。
3. 特に中高校生が気を付けるべきポイント
- スマホとの付き合い方
- 勉強中はスマホを別の部屋に置く、通知をオフにするなど、誘惑を減らす工夫をする。
- 集中力を阻害する一番の要因であることを意識する。
受験生の中にはスマホを解約する人もいます。
様々な弊害がでるため全員におすすめできることではありませんが、
難関大学を目指す場合はスマホを解約するくらい本気の人が競争相手にいることは知っておいてください。
スマートフォンの使用時間を制限するアプリなどを活用するのもおすすめです。

- SNSとの距離感
- SNSで他の人の勉強時間や成果を見て焦らない。
- 自分のペースで進めることが大切。
- SNSを見る時間を決めて、制限をかける。
スタディプラスのような知人同士であればまだしも、X(旧twitter)などで知らない人の勉強時間や内容を見てもまったく意味がありません。
本当かどうかわからないし、その人がどういう背景でその勉強をしているのかがわからないと比べることは出来ないからです。
偏差値40からMARCHを目指すと言っても、通っている高校の授業内容やこれまでの学習状況によってやるべきことは大きく異なります。
気になってしまうことはあるでしょうが、参考程度にとどめておきましょう。
- 完璧主義にならない
- 最初から完璧を目指さず、まずはやってみることが大切。
- 間違えても、そこから学べばOKと考える。
学習効果の側面から考えれば、むしろ間違えることこそが重要とも言えます。
詳しくは第二回「質を担保する」で解説します。
今回の記事は以上です。
受験には期限がありますので焦ることもあるでしょうが、先延ばしは誰にでもあることです。
ゆっくりと着実に前に進んでいきましょう。
次回は連載企画第二回「質を担保する」です。
たくさん勉強しているのになかなか伸びない…そんなことは避けたいですよね。
勉強するときに注意すべきポイントや、具体的にどうすればよいかについてお伝えします。お楽しみに!
