早稲田の教育学部 教員になる人どれくらい?

 

教育学部を卒業した学生のほとんどは教員として働く。

 

福祉学部を卒業した学生のほとんどは福祉の仕事をする。

 

そんなイメージを持たれている方も多いかと思います。

 

では、実際にこうした学部を卒業した学生の進路がそうなっているかというと、実はそんなことないんです。

 

もちろん大学によりますが、その代表的な例が早稲田大学です。

 

 

早稲田大学教育学部では大学HPの学部長挨拶にこのように書かれています。

 

「学生数・教員数・教育研究領域の広さにおいて、学内随一の規模を誇る本学部は他の多くの大学の教育学部とは違い、教員免許の取得を卒業要件としない教育学部です」

 

文系・理系にわたって7学科7専修からなり、

 

教育学科 教育学専攻 教育学専修

教育学科 教育学専攻 生涯教育学専修

教育学科 教育学専攻 教育心理学専修

教育学科 初等教育学専攻

 

国語国文学科

 

英語英文学科

 

社会科 地理歴史専修

社会科 公共市民学専修

 

理学科 生物学専修

理学科 地球科学専修

 

数学科

 

複合文化学科

 

と、一大総合学部として多様性に満ちた教育環境を形成しています。

 

早大教育学部では2023年度入試より共通テスト5教科7-8科目を課す新入試が新設されます。

 

そんな教育学部ですが、近年の免許取得率は15~20%ほどで取得しても教員採用試験を受けない学生も多いと言われています。

 

最新の早稲田の大学パンフレットによると、卒業後の進路として

 

情報通信 19.1%

金融 14.1%

メーカー 13.2%

 

と続き、教員は意外にも5.0%という結果でした。

 

この数値を見て驚く方も多いのではないでしょうか。

 

このように、学部内容と就職先が大きく異なるケースは少なくありません。

 

もう一つ、法政大学の現代福祉学部も見てみましょう。

 

法政大学現代福祉学部は福祉コミュニティ学科と臨床心理学科の2学科から成り立っている学部です。

 

どちらも「健康で幸福な暮らし(ウェルビーイング)」の実現を目指しており、福祉コミュニティ学科では地域社会の福祉リーダーの育成を、臨床心理学科ではこころのサポートを通して健康で幸福な暮らしの実現に貢献できる人材の養成を目的としています。

 

こちらも卒業後の進路を法政大学のパンフレットで確認すると、確かに医療・福祉が比率としては高いのですがそれでも17.9%と2割を切っています。

 

 

以上を踏まえ、

 

「教員になる予定はないけど、教育学の授業にはちょっと興味がある」

 

「医療・福祉の仕事は考えていないけど、今後の超高齢社会に向けて医療にも少なからず関心がある」

 

といった人は併願先の一つとして考えてみても良いかもしれないですね。

 

少しでも気になった方はスクールマネージャーに聞いてみましょう!